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AWS個人ユーザーはAWS Organizationsを使うなという話(異論は認める)

2024年5月19日

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AWS個人ユーザーはAWS Organizationsを使うな。言い過ぎかもしれないが個人ユーザーはAWS Organizationsを利用するメリットはないと考えているこれは自分がAWS Organizationsを利用しての感想。会社ではなく個人ユーザーでAWS Organizationsを利用している人、利用したいと思っている人は少ないかもしれないが、そのように思っている人は一旦この記事を読んでみてほしい。

「サリー」です。AWSパートナー企業でエンジニアとして働いています。
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結論

AWS Organizationsを使用した組織に属しているアカウントのうち無料利用枠を利用できるのは1アカウントであるため。

Q3: AWS 無料利用枠の対象となるためには何が必要ですか?

AWS 無料利用枠は、学生、起業家、小規模企業、Fortune 500 社など、あらゆる種類のお客様にご利用いただけます。お客様がある組織にリンクされている (AWS Organizations において) 場合、当該組織で無料利用枠を利用できるアカウントは 1 つだけです。どのタイプの無料利用枠でも、当該組織の AWS のサービスの使用量は、組織の全アカウントの使用量を集計した数字になります。無料利用枠の対象外である、または特定のサービスについての制限を超えたと判断された場合、AWS サービスの利用について標準料金をお支払いいただきます。

https://aws.amazon.com/jp/free/free-tier-faqs/

AWS Organizationsとは

複数のAWSアカウントを管理することができるサービス。このサービスを利用するとアカウントを「組織」に加入させることができ、アカウント毎にユーザー権限管理やセキュリティ的な管理が簡単になる。他に、AWSアカウントの作成と同時にセキュリティポリシーの適用や監査などを自動化することもできる。

詳しくは下記公式ドキュメントを参照。
https://aws.amazon.com/jp/organizations

個人的に感じたメリット

自分は複数の個人アカウントをAWS Organizationsにて管理していた。AWS Organizationsを利用していた理由は「AWSコンソールへのログインが楽になる」からだった(個人差はあると思うが)。次の2つのログイン画面を見てほしい。

AWS Organizationsを利用すると上記画像のとおりユーザー名・パスワードを入力すると2枚目の画像の画面に遷移する。そこに表示されているのは2つのアカウントである。ちなみに画像内のAdministratorAccessをクリックするとAWSコンソールが表示される。AWS Organizationsを利用せずにAWSコンソールを表示するためには、同じユーザーで2つのアカウントへのログインの導線はないと思う(スイッチロールも便利だが)。自分は同じユーザーで複数アカウントへのログインが可能になるこの機能が便利だと思いOrganizationsを利用していた

失敗談

上記で紹介した結論に至った理由(失敗談)を解説する。

EC2の無料利用枠を使いたい

別の記事で紹介している「自動車学校の予約が可能であることを自動通知してくれるプログラム」をEC2で動かしたいと思い、安く済ませるために無料利用枠を使うために新しくAWS Organizationsのコンソール画面にてAWSアカウントを作成した。だが、これが間違いだった「結論」で紹介したとおり「AWS Organizationsを使用した組織に属しているアカウントのうち無料利用枠を利用できるのは1アカウント」のため、既存のアカウントで無料枠が利用できない場合は新たに作成されたAWSアカウントでも同様に無料利用枠は利用できないのである。

EC2の無料利用枠はアカウント作成日から1年間だが、元々利用していたAWSアカウントは1年以上経過していた。

ちなみにこちらの記事で「自動車学校の予約が可能であることを自動通知してくれるプログラム」の実装方法を紹介している。

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実際にどのくらいの料金が発生したか

「1か月あたり$4.20」の料金が請求されている。1ドル=150円で換算すると「630円」。少額ではあるが料金が発生しているのは嬉しいことではない。4月の請求が確定したとの連絡を受けた際に対策をすればよかったのがだが、その時点ではOrganizationsが原因だとは考えていなかった。記事を書いている2024年5月19日時点でようやく気が付いた。この記事を投稿したら早速Organizationを有効にしていないアカウントにてEC2インスタンスを起動し、プログラムを移行したいと思う。

良い機会のためAWSサービスを利用した移行などを試してみることとする。

まとめ

AWS Organizationsは複数のアカウントを管理するための便利なツールだが、個人ユーザーが利用する場合にはいくつかのデメリットがある。特に、無料利用枠が1アカウントに限定されるため、新しいアカウントを作成しても無料枠を利用できない点に注意が必要。

自分の場合、EC2の無料利用枠を使いたくて新しいアカウントを作成したが、Organizationsに属する既存のアカウントで無料枠が使えなかったため、新アカウントでも無料枠は利用できず、結果として料金が発生してしまった。個人ユーザーで複数アカウントの管理を簡便にしたい場合は、AWS Organizationsの利用を慎重に検討する必要がある。

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